おすすめ本

【感想と魅力解説】『透明な夜の香り』千早茜

書店員を辞めた一香の新しいバイトは古い洋館での一風変わった家事手伝い。調香師・小川朔がいる洋館には、事情を抱えた依頼主が次々とやって来る。ミステリアスな雰囲気に包まれ、香りの世界から人間の孤独や欲望まで底知れぬ物語の表情が読者を惹きつける一冊。
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【感想と魅力解説】『ナチュラルボーンチキン』金原ひとみ

「ルーティン人生」愛する45歳事務職の浜野文乃の人生を20代パリピ編集者・平木直理が動かす。「捻挫で三週間の在宅勤務」を申請する平木直理に自宅へ訪問する浜野文乃が見たものは…。ルーティン×パリピの異色の組み合わせが、どう生きていくのかを問う。
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【感想と魅力解説】『彼女たちは楽園で遊ぶ』町田そのこ

新興宗教・NI求会の巨大な施設が作られたことがきっかけで、町には不可解な事件が立て続けに起きた。また、学校を退学する者も出る。凜音の親友もその一人であった。突然のことで、喧嘩別れとなってしまったが、凜音は彼女を取り戻すために動き出す。
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【感想と魅力解説】最新刊『火星の女王』小川哲

火星でスピラミンに関する世紀の発見があった。それをきっかけに地球と火星の人々は交錯していく。地球から火星に移った生物学者、火星で生まれ育った学生、地球でISDAという組織で働く者。火星と地球の思惑がぶつかり、物語は思いもよらぬ出来事へと発展していく。
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【感想と魅力解説】『ミーツ・ザ・ワールド』金原ひとみ

「腐女子」×「キャバ嬢」異なる世界を持つ二人が交差する物語。「私はこの世界から消えなきゃいけない」というライ一言により、腐女子の由嘉里は新たな世界の扉を開くことになります。そして、ライをこの世に繋ぎとめたいと強く願うほどに、由嘉里の内面は変わっていく。
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【感想と魅力解説】最新刊『エピクロスの処方箋』夏川草介

『スピノザの診察室』の続編誕生。持ち込まれた難しい症例は、かつて病院を去る哲郎に対して激怒した大学病院の絶対権力者・飛良泉寅彦教授の父親であった。哲学者・エピクロスの快楽主義の本質に触れながら、雄町哲郎の生と死に関する哲学がベールを脱ぐ。
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【感想と魅力解説】最新刊『クロエとオオエ』有川ひろ

宝石商の跡取りである大江頼任とデザイナーの黒江彩による『恋と宝石』の物語。「いや、ごめん要らないわ、これ」とプレゼントしたリングを突き返すクロエ。自由を求めるデザインーが頼任の店でデザインを引き受けたことがきっかけで、二人の恋模様は動き出す。
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【感想と魅力解説】直木賞受賞作『しろがねの葉』千早茜

戦国末期の石見銀山を舞台に、一人の女性の生涯が描かれる。稀代の山師である喜兵衛に拾われた少女ウメは、過酷な環境下にある銀山へと足を踏み入れる。しかし、性差や男たちの蝕まれた姿を突き付けられる。それでも覚悟と強さを持ったウメの"生きる力"が読者を圧倒する1冊。
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【感想と魅力解説】最新刊『白魔の檻』山口未桜

濃霧と地震により外界から孤立した山奥の病院。次々と起きる変死事件に、医師たちは極限の中で真実を追う。真実の先に見えてくるものはー著者が描く、渾身の医療ミステリ第2弾。
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【感想と魅力解説】最新刊『踊りつかれて』塩田武士

突如ブログに書き込まれた『宣戦布告』。SNSで誹謗中傷を繰り返す83名の個人情報が晒される。お笑い芸人・天童ショージの死をきっかけに広がる騒動は、現代のSNS社会に警鐘を鳴らす一冊。
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